【第9話】20室の不動産投資家になるまでの道のり:38歳、再び動き出した理由

更新日:9月11日
20室の不動産投資家になるまでの道のり「第9話」をお伝えします。

前回お話しした「お金をかけない自由」を味わう日々は、38歳くらいまで続きました。今回は、その心地よい停滞期を抜け出し、再び物件を増やす方向に動き出したきっかけについてお話しします。
心地よさの中にあった、小さな違和感
平日の温泉、空いているジム、山登り。お金をかけずに自由を味わう暮らしは、本当に居心地の良いものでした。
ただ、38歳に近づいたころから、ふとした瞬間に小さな違和感を覚えるようになっていました。
「このままでいいのだろうか。」
生活は回っている。困ってはいない。それでも、どこかで「守るだけの数年間」に、少しずつ物足りなさを感じ始めていたのだと思います。
きっかけは、収入アップよりも「固定費の見直し」だった
38歳を境に、状況を大きく動かす出来事がありました。
本業の商売の収益も少しずつ上向いてはいましたが、それ以上に大きかったのは、これまで当たり前だと思い込んでいた固定費を、一度きちんと見直してみたことでした。
きっかけは、拠点についての見直しです。それまでは自宅とは別に事務所を借りており、2拠点分の家賃や光熱費、諸経費がかかっていました。ところが、リモートでの仕事の進め方が定着してきたことで、「わざわざ事務所を維持しなくても回る」という状態になっていったのです。
事務所を引き払い、自宅の1拠点に集約する。それだけで、固定費が大きく圧縮されました。
「見直せば、意外と減らせるものだらけ」だった
拠点を1つにまとめたことをきっかけに、他の固定費も改めて見直すようになりました。
長年なんとなく契約したままだったサービス、使っていない割に払い続けていたもの、惰性で更新していた契約。一つひとつは小さくても、積み重なると決して小さくない金額になっていました。
「これまで、こんなに見直せる部分があったのか。」
収入を増やそうと動き回るよりも、すでに出ていっているお金を止める方が、よほど即効性がありました。しかも一度見直してしまえば、その効果はずっと続きます。
数字が、また動き出した
固定費を見直したことで、毎月手元に残るお金の額が、これまでとは明らかに違うものになっていきました。
「あれ、これは前とは状況が違うぞ。」
ずっとトントンのラインで一喜一憂していた感覚が、久しぶりに「積み上がっていく」感覚に変わった瞬間でした。それは収入が増えたことよりも、支出という自分でコントロールできる部分に手を入れた結果だったからこそ、余計に手応えがありました。
停滞していたつもりはなくても、実際には資金という面で足踏みが続いていた期間があったからこそ、この変化のインパクトを強く実感できたのだと思います。
停滞期があったからこそ見えたもの
この数年の「増やせない期間」は、決して無駄ではありませんでした。
• お金をかけずに自由を楽しむ経験ができたこと
• 事務所を持つこと・拠点を分けることの本当のコストを、身をもって理解できたこと
• 「収入を増やす」より先に、「支出を見直す」余地がどれだけ残っていたかに気づけたこと
止まっていたからこそ、次の一歩の意味がより明確になったのだと思います。
この経験で学んだこと
• 状況を変えるのは、収入アップよりもまず固定費の見直しであることが多い
• 特に「拠点を分けていること」のような固定費は、見直すだけで想像以上のインパクトがある
• リモートワークなど働き方の変化は、固定費そのものを見直す絶好のタイミングになる
こうして38歳を過ぎたころから、私は再び物件を増やす方向へと動き出すことになります。
次回は、この再始動から、どのように物件数を増やしていったのか、その具体的な動きについてお話しします。
東京大家の会 山口 史



コメント