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20室の不動産投資家になるまでの道のり

執筆者の写真: 山口 史
山口 史
9月25日
読了時間: 3分

更新日:10月5日

これが最終話になります。長くお付き合いいただき、ありがとうございました。


今、手元にある数字


現時点での状況を、あらためて数字で整理してみます。


  • 純資産:5,000万円

  • 純粋な家賃収入:年間500万円


この家賃収入500万円/年というのは、単なる家賃の合計額ではありません。経費、リフォームの想定金額、空室が出た場合の想定損失、そしてローンの返済分。これらをすべて差し引いた上で、実際に手元に残る、正味の数字です。


見た目の家賃収入だけを追いかけていた頃には、こうした「本当に残る金額」を意識することはあまりありませんでした。経費もリフォームも空室も、すべて織り込んだ上でこの数字が残っているという事実に、これまでの積み重ねの意味を感じています。


振り返って分かった、正しかった戦略


あらためて自分のこれまでの動きを振り返ると、軸にしていたのは一貫して同じ戦略でした。純利回り10%の区分マンションを、コツコツと買い続けることです。


派手な戦略ではありません。1棟丸ごとの大型物件を狙うわけでも、短期間で一気に規模を拡大するわけでもありません。それでも、この地味な積み重ねが、結果として純資産5000万円、純粋な家賃収入500万円/年という数字につながりました。


  • 純利回り10%という基準を、安易に妥協しなかったこと

  • 1件1件、区分マンションという扱いやすい単位で着実に増やしていったこと

  • 経費、空室、リフォームまで見込んだ上で、それでも成立する物件だけを選び続けたこと


派手さのない選択を、時間をかけて積み重ねること。それこそが、遠回りに見えて実は一番確実な道だったのだと、今になって実感しています。


これまでの道のりが、すべてつながっていた


振り返ってみると、これまでお話ししてきたひとつひとつの経験が、すべてこの結果につながっていました。


  • 29歳でFIREし、お金をかけない自由を味わった数年間

  • 38歳での固定費の見直しが、再始動の資金を生んだこと

  • 2019年の割安な市況で、積極的に利回りの高い物件を探しに行ったこと

  • 銀行ではなく、日本政策金融公庫や地域の信用金庫との関係を築いたこと

  • 1つの金融機関に頼らず、複数の金融機関を地道に開拓したこと

  • 2年半の泥臭い修行で、原状回復とリフォームの技術を身につけたこと

  • 物件数が増える中で、手を動かす投資家から仕組みを作る投資家へと変わっていったこと


どれか1つが欠けても、今の数字にはたどり着けなかったと思います。特別な才能や、一発逆転のような出来事があったわけではありません。地味な選択と、地道な積み重ねの連続でした。


この経験で学んだこと


  • 「純利回り10%」のような明確な基準を持ち続けることが、長期的には資産形成の軸になる

  • 見た目の家賃収入ではなく、経費・空室・リフォームまで織り込んだ「正味の数字」で判断することが大切

  • 派手さのない区分マンション投資でも、コツコツ積み重ねれば大きな資産を築ける

  • 停滞期も、コスト見直しも、泥臭い修行も、すべてが後から振り返れば必要な過程だった


29歳でFIREしてから、お金をかけない自由を味わい、38歳で再始動し、そして今、純資産5000万円・純粋な家賃収入500万円という形で、これまでの戦略が正しかったことを実感しています。


ここまでお読みいただき、ありがとうございました。この連載が、これから不動産投資を始める方、あるいは今まさに壁にぶつかっている方にとって、何かのヒントになれば幸いです。


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